【2025年度】介護保険最新情報のポイント解説【随時更新】

介護保険情報

こんにちは。居宅介護支援事業所で一人ケアマネをしているヒトケア(@hito_care)です。
はじめての方は、「ヒトケアの仕事術」活用ガイドをご覧ください。

ケアマネさん
ケアマネさん

介護保険最新情報の通知が多すぎて、重要な情報を見落としてしまいそうです。

本記事では、2025年度の介護保険最新情報をわかりやすく整理し、必要なポイントを簡潔にご紹介します。
※2024年度はこちら

国からの通知内容をもとに随時情報を更新していきますので、ブックマークしてご活用ください。


当サイトで紹介している各種テンプレートは、以下の記事にてセット販売しています。

🔹1.要約

  • 「ケアプランデータ連携システム」に関する最新トピックが通知された。
  • 2025年4月25日(金)21時〜4月30日(水)5時、および5月7日(水)0時まで、機器更改に伴いシステムが一部機能停止。
  • 停止対象機能には「新規利用申請」「ライセンス更新」「データ送受信」「電子証明書の取得」等が含まれる。
  • メンテナンス期間中は、すべての機能(ログイン含む)が利用不可。
  • クライアントアプリ「V1.2.0」が2025年4月30日から提供開始。
  • 新バージョンでは、送受信画面の情報強化、送信件数上限の拡大、CSV不要化(API連携)など機能追加。
  • 各種詳細はケアプランデータ連携システム サポートサイトへ
     👉 https://www.careplan-renkei-support.jp/

🔸2.解説

本通知は、ケアプランデータ連携システムの最新の重要情報として、
①ゴールデンウィーク期間中のシステム停止
②新しいクライアントアプリ(V1.2.0)の配布開始

について案内しています。

まず、システム停止については、電子請求受付システムの機器更改に伴い、以下の期間ですべての主要機能が利用停止となります:

🛠【システム停止期間】
📅 令和7年4月25日(金)21:00 ~ 4月30日(水)5:00
※一部機能は5月7日(水)0:00まで停止(ID発行・電子証明書取得等)

このため、各種操作(データ送受信、新規申請、パスワード再発行など)は事前に済ませておく必要があります。
具体的な機能停止のスケジュールは、PDF内の「機能別タイムテーブル」に詳細が記載されています。

次に、クライアントアプリ「V1.2.0」が令和7年4月30日より提供されることが告知されています(提供元:サポートサイト)。

今回のバージョンアップでは以下のような利便性向上が図られています:

一括送信の上限が50件→100件に拡大
CSVファイルを介さずにソフトウェアと連携できる新機能
送受信画面で事業所名やサービス種別が視認可能になるUI改善

このアップデートは、現場の利用者から寄せられた意見を反映した内容となっており、より直感的かつ効率的な運用が可能になることが期待されます。

各事業所においては、システム停止への対応(事前の送受信や申請完了)と、新バージョンアプリへの適切な更新作業が求められます。


▪️3.出典

ケアプランデータ連携システム直近の重要トピックス


🔹1.要約
【全サービス共通(訪問入浴介護・福祉用具貸与・居宅介護支援等を除く)】

  • 「認知症介護基礎研修」義務付けの経過措置は令和6年3月31日で終了
  • 無資格職員には、採用後1年間の猶予期間あり
  • 多言語対応教材あり(英語、中国語、ベトナム語等7言語、日本語N4基準も整備)
     👉 https://kiso-elearning.jp/
  • Q&A(Vol.1)の問163は削除

【認知症グループホーム、特養、老健、介護医療院等】

  • 「認知症チームケア推進加算」に関する詳細なQ&A
     - 研修申込は認知症介護研究・研修センターHPから
      👉 https://www.dcnet.gr.jp/teamcare/
     - 東京都のBPSDケアプログラム修了者も研修修了者とみなす
     - チェックリストやワークシート等は上記HPからダウンロード可能
     - 「DEMBASE」への記録PDFと打合せ記録によりワークシートの代替可能

🔸2.解説
この通知は、「認知症介護基礎研修」と「認知症チームケア推進加算」に関する報酬改定後のQ&A(Vol.14)です。
現場の実務に直結する内容が具体的に明記されています。

まず、認知症介護基礎研修については、無資格者に対して原則受講が義務化され、令和6年3月31日をもって経過措置期間が終了しています。
新たに採用された無資格職員については、採用後1年間の猶予期間内に受講が必要です。

特筆すべきは、外国籍職員への配慮として、多言語の研修教材が用意されている点です。
以下の言語が提供され、日本語能力がN4レベルでも対応できるよう教材が整備されています:

  • 英語
  • ベトナム語
  • インドネシア語
  • 中国語
  • ビルマ語
  • タガログ語
  • ネパール語
  • 日本語N4対応教材

教材は下記サイトからアクセス可能です。
📘 認知症介護基礎研修 eラーニングシステム

続いて、認知症チームケア推進加算については、研修の受講やワークシートの整備などの要件に関するQ&Aが中心です。
研修はオンラインオンデマンド形式で受講可能で、以下のサイトで申込み・資料ダウンロードが可能です。

🖥 認知症チームケア推進研修サイト

東京都による「BPSDケアプログラム」の修了者についても、当該加算の研修修了者として認定されることが明記されました。
また、「DEMBASE」による評価記録(PDF)と打合せ記録をもって、ワークシートの作成を代替することが可能です。

これらの変更点は、実地での加算取得の運用に大きく関わるため、対象事業所にとって極めて重要です。


▪️3.出典
令和6年度介護報酬改定に関するQ&A(Vol.14)

🔹1.要約

  • 令和7年度「介護事業実態調査(介護事業経営概況調査)」を5月に実施予定
  • 調査目的:介護報酬改定の基礎資料等として活用
  • 回答方法は「Web」または「紙の調査票」提出
     -Web回答:令和7年7月14日(月)まで
     -紙回答:令和7年7月7日(月)まで
  • 法人本部に対する「一括送付」の仕組みを導入
     -法人本部が届出を行うことで、傘下事業所分の調査票が一括で送付される
     -届出締切:令和7年4月30日(水)
  • 「一括送付」手続きは厚生労働省HPから届出書をダウンロードしてメール提出
     👉 https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/78-23_shikumi.html
  • 回答内容は統計法により保護され、他目的には使用されない

🔸2.解説
本通知は、厚生労働省が令和7年度に実施する「介護事業実態調査(経営概況調査)」への協力を関係機関に依頼するものです
。この調査は、今後の介護報酬改定等の政策立案に不可欠な統計資料として用いられるもので、調査への積極的な参加が求められています。

調査は2025年5月に実施予定で、対象となる施設・事業所には無作為抽出で調査票が送付されます。
回答方法には「Web提出」と「紙での郵送提出」があり、それぞれ以下の提出期限が設定されています:

  • 📤【オンライン提出】:2025年7月14日(月)まで
  • 📮【郵送提出】:2025年7月7日(月)まで

今回新たに導入されたのが「一括送付」制度です。これは法人本部が事前に届出をすることで、傘下の複数の調査対象施設・事業所に関する調査票をまとめて受け取り、一括で管理・対応できる仕組みです。
法人本部による管理体制が整っている事業者にとっては、作業の効率化と回答の正確性向上が期待されます。

🔶【一括送付の届出締切】:2025年4月30日(水)
🔗 届出書ダウンロードページ(厚労省HP)

なお、回答された情報は、統計法(第41条)に基づいて厳格に管理され、行政管理や税務目的には使用されないことが明記されています。
施設・事業所にとっても安心して協力できる体制がとられている点が強調されています。


▪️3.出典
令和 7 年度介護事業実態調査(介護事業経営概況調査)へのご協力依頼について

🔹1.要約

  • ケアプランデータ連携システムの「フリーパスキャンペーン」説明会の実施レポートが公開
  • フリーパスキャンペーン概要
     -期間:令和7年6月1日~令和8年5月31日
     -ライセンス料(年額21,000円)が1年間無料
     -すべての介護事業所が対象(ただし施設系サービスは標準仕様で対象外)
  • 利用開始はキャンペーン前でも可能、翌年度からの適用対象に
  • ヘルプデスクのサポート体制が強化されており、導入前後の相談に対応
  • アーカイブ動画や操作ガイド、よくある質問をサポートサイトにて提供
  • 利用者の質問に対する詳細なQ&A(技術面・運用面・料金など)も公開

🔸2.解説
この通知は、介護現場における業務負担軽減とICT活用を目的とした「ケアプランデータ連携システム」の普及促進施策の一環です。
令和7年6月1日から始まる「フリーパスキャンペーン」では、通常21,000円の年間ライセンス料が1年間無料で利用できる仕組みです(詳細はフリーパスキャンペーン特設ページ参照)。

このキャンペーンの内容を広く周知するため、2025年3月14日にオンライン説明会が開催されました。
参加者は8,000名以上にのぼり、多くの質問や関心が寄せられたことを受けて、当日の説明内容とQ&Aがヘルプデスクサポートサイト上で公開されています。

説明会の様子はYouTubeのアーカイブ動画としても視聴可能です。導入検討中の事業所にとって、導入のメリットや実際の画面イメージを把握するのに有用です。

さらに、システムの導入準備をサポートするための資料として、「スタートガイド導入フロー編(PDF)」が提供されています。
これにより、申請から運用開始までの流れが具体的に確認できます。

操作方法やトラブル時の対応についても、FAQ(よくある質問)お問い合わせページを通じて解決できる体制が整備されています。

なお、キャンペーン対象は「申請日から1年間無料」であるため、令和7年4〜5月に導入した場合でも翌年度の更新で適用可能です。
この時期は問い合わせが少なく、導入支援もスムーズに受けられると案内されています。


▪️3.出典
ケアプランデータ連携システム フリーパスキャンペーンオンライン説明会 実施レポートの公開

🔹1.要約

  • 「2040年に向けたサービス提供体制等のあり方に関する中間とりまとめ」を公表
  • 団塊世代の高齢化ピーク(2025年)や85歳以上人口の増加(2040年)を見据えた政策提言
  • 地域ごとの人口・サービス需要に応じた3類型(中山間・人口減少地域、大都市部、一般市等)での対応を提示
  • 介護人材確保・職場環境改善・生産性向上・経営支援などを包括的に整理
  • 医療・介護連携、認知症ケア、介護予防を重視し、地域包括ケアシステムの深化を目指す
  • テクノロジー活用、配置基準の弾力化、多機能化、広域連携など多様な柔軟対応策を検討

🔸2.解説
この通知では、2040年に向けて進行する高齢化・人口減少社会に対応するための介護サービス提供体制のあり方を中間的にまとめた報告書の内容が示されています。

主な検討視点は、「地域軸」と「時間軸」です。
すなわち、地域によって高齢化・人口減少の進行度合いやサービス需要のピーク時期が異なるため、全国一律ではなく、次の3つの類型に分けた対策が必要とされています:

  1. 中山間・人口減少地域:事業者支援、多機能化、人材の融通、ICT活用、配置基準の弾力化などでサービスの持続可能性を確保
  2. 大都市部:需要急増に対応するため、公民連携・ICT/AI活用、柔軟なサービス組み合わせの導入を推進
  3. 一般市等:人口・需要の変化に応じた過不足のないサービス調整と将来的な中山間化への備え

また、介護人材確保については、次の多層的な施策が提言されています:

  • キャリアパスの構築、雇用管理改善、離職防止
  • 潜在介護人材の発掘と復職支援
  • 外国人材の定着支援と受入体制の構築
  • 福祉人材センター・ハローワークなどとの地域単位でのプラットフォーム整備

職場環境改善・生産性向上については、介護テクノロジーの導入、介護助手へのタスクシフト、AI活用による記録・計画業務の効率化等が強調され、特に中小事業所向けの支援が重要とされています。

この中間とりまとめは、あくまでも方向性を提示したものであり、今後は社会保障審議会介護保険部会などで制度的な具体化が議論される予定です。


▪️3.出典

「2040 年に向けたサービス提供体制等のあり方に 関する中間とりまとめ」の公表について

🔹1.要約
【通所系・施設系サービス】

  • リハビリ・栄養・口腔に係る実施計画書(様式1-1~1-4)について
     -アセスメント結果により介入不要と判断した場合、「具体的支援内容」欄は空欄で差し支えない
     -その旨は必ず「特記事項」欄に明記すること

【居宅介護支援】

  • 居宅介護支援費(Ⅱ)について
     -「ケアプランデータ連携システム」と同等の機能・セキュリティを有するシステムであれば、算定可能
     -厚労省の検討会で認められたシステムに限る
     -認定されたシステム一覧は以下のリンクに掲載
      👉 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44833.html

🔸2.解説
今回のQ&Aでは、令和6年度介護報酬改定のうち、特に実務上の細かい運用判断が必要な2点に関して明確化が図られています。

まず、通所系・施設系サービスにおける実施計画書(様式1-1〜1-4)の記載についてです。栄養または口腔のアセスメントを行った結果、介入不要と判断した場合には、通常記載する「具体的支援内容」の欄を空欄としても構いませんが、その代わりに必ず「特記事項」欄に介入不要と判断した旨を記載することが必要です。
これにより記録の整合性が保たれ、加算の適正算定における証拠にもなります。

次に、居宅介護支援費(Ⅱ)の算定要件として、「ケアプランデータ連携システム」の使用が求められていますが、
これと同等の機能・セキュリティがあると厚生労働省の検討会で認められた市販システムを利用している場合も算定が可能です。
認定されたシステムの一覧は厚生労働省の下記ページに公開されています。

👉 厚労省|ケアプランデータ連携システムと同等機能のシステム一覧

この対応により、居宅介護支援事業所が使用している独自のソフトウェアでも一定の基準を満たしていれば、加算の対象になり得ることが明確になりました。
なお、使用しているシステムがこの一覧に含まれていない場合は、あらかじめ検討会での審査を受ける必要があります。


▪️3.出典

令和6年度介護報酬改定に関するQ&A(Vol.13)(令和7年4月7日)の送付について

🔹1.要約


🔸2.解説
この通知は、令和6年度介護報酬改定に対応したLIFE(科学的介護情報システム)説明会の動画および資料の公開について案内するものです。

LIFEは介護現場における科学的なデータ活用を推進するための国のシステムであり、今回の説明会では、令和6年度の改定に伴うフィードバック項目や運用の変更点などについて詳しく解説が行われました。

説明会は令和7年3月13日(木)・14日(金)にオンラインで実施され、

  • 介護施設・事業所向け
  • 自治体向け

の2つの対象別に分けて開催されました。現在、これらの内容は以下のリンクで視聴可能です:

📺【介護施設・事業所向け動画】
👉 https://www.youtube.com/watch?v=BEFX8g_mG9c

📺【自治体向け動画】
👉 https://www.youtube.com/watch?v=QHqrZ_Yff4Y

また、説明会当日に使用されたスライド資料も、厚生労働省の以下の公式ページで公開されています。

📄【資料公開ページ】
👉 https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198094_00037.html

これらの動画・資料を参照することで、事業所や自治体が令和6年度の改定内容に対応したLIFEの活用方法を理解し、実務に正しく反映させることができます。


▪️3.出典

科学的介護情報システム(LIFE)第2回説明会の動画及び資料公開について

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