こんにちは。居宅介護支援事業所で一人ケアマネをしているヒトケア(@hito_care)です。
はじめての方は、「ヒトケアの仕事術」活用ガイドをご覧ください。
認定調査の入力作業に時間と手間が掛かります。
もっと効率化したいです。
今回紹介する「介護認定調査チェックシート」を使えば、調査先で基本調査、特記事項の入力ができますよ。
要介護認定調査の委託料は居宅介護支援事業所にとって収入源の1つになります。
しかし、紙での調査票の記入やその後の入力作業に時間と手間かかり、「これでは割に合わない…」と調査を受けない居宅介護支援事業所も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、調査先で直接入力可能な「介護認定調査チェックシート」について解説します。
今回紹介する入力シートを使用すれば、認定調査時に聞き取る
- 概況調査
- 基本情報
- 特記事項
がタブレット等で直接入力できます。
調査票の紙に手書きして、事務所に戻ってPCに特記事項を転記する手間がなくなりますね。
当サイトで紹介している各種テンプレートは、以下の記事にてセット販売しています。
認定調査書類の概要
認定調査票は、以下の3種類の調査票から構成されています。
認定調査票(概況調査)
認定調査票(概況調査)は、以下の項目から構成されています。
Ⅰ 認定調査実施者(記入者)
Ⅱ 調査対象者
Ⅲ 現在受けているサービスの状況(在宅利用・施設利用)
Ⅳ 置かれている環境等(家族状況、在宅環境、傷病、既往歴等)
認定調査票(基本調査※74項目)
認定調査(基本調査)は、以下の74項目(1~5群及び「その他」)から構成されています。
群 | 項目 |
---|---|
第1群 身体機能・起居動作 | 麻痺(5)※「左上肢」「右上肢」「左下肢」「右下肢」「その他(四肢の欠損)」 |
拘縮(4)※「肩関節」「股関節」「膝関節」「その他(四肢の欠損)」 | |
寝返り | |
起き上がり | |
座位保持 | |
両足での立位 | |
歩行 | |
立ち上がり | |
片足での立位 | |
洗身 | |
つめ切り | |
視力 | |
聴力 | |
第2群 生活機能 | 移乗 |
移動 | |
えん下 | |
食事摂取 | |
排尿 | |
排便 | |
口腔清潔 | |
洗顔 | |
整髪 | |
上衣の着脱 | |
ズボン等の着脱 | |
外出頻度 | |
第3群 認知機能 | 意思の伝達 |
毎日の日課を理解 | |
生年月日をいう | |
短期記憶 | |
自分の名前をいう | |
今の季節を理解 | |
場所の理解 | |
徘徊 | |
外出して戻れない | |
第4群 精神・行動障害 | 被害的 |
作話 | |
感情が不安定 | |
昼夜逆転 | |
同じ話をする | |
大声を出す | |
介護に抵抗 | |
落ち着きなし | |
一人で出たがる | |
収集癖 | |
物や衣類を壊す | |
ひどい物忘れ | |
独り言・独り笑い | |
自分勝手に行動する | |
話がまとまらない | |
第5群 社会生活への適応 | 薬の内服 |
金銭の管理 | |
日常の意思決定 | |
集団への不適応 | |
買い物 | |
簡単な調理 | |
その他 過去14日間にうけた特別な医療について | 点滴の管理 |
中心静脈栄養 | |
透析 | |
ストーマ(人工肛門)の処置 | |
酸素療法 | |
気管切開の処置 | |
疼痛の看護 | |
経管栄養 | |
モニター測定(血圧、心拍、酸素飽和度等) | |
じょくそうの処置 | |
カテーテル(コンドームカテーテル、留置カテーテル、ウロストーマ等) |
基本調査の項目には、以下の3つの評価軸があります。
①能力:身体機能や認知機能などの能力
②介助の方法:生活を営む上で他者からどのような介助が提供されているか
③有無:障害や現象(行動)の有無
認定調査票(特記事項)
認定調査票(特記事項)は前述の認定調査票(基本調査)の項目に基づき構成されています。
介護認定調査チェックシートの使い方
「介護認定調査チェックシート」はどのように入力すればいいですか?
以下の順番で入力方法を解説します。
概況調査の入力方法
概況調査は厚生労働省の様式と同様に作成しました。
肌色の部分が入力箇所です。
基本調査の入力方法
基本調査は、
- 介助されていない
- 一部介助
- 全介助
などがリストから選択できます。
「できる」や「介助されていない」などの自立の選択以外は全て黄色で表示されます。
特記事項の入力方法
基本調査の右側から特記事項の入力ができます。
まとめ:介護認定調査チェックシートを活用して、業務効率化と収入の安定化を目指そう
今回は認定調査業務を効率化する「介護認定調査チェックシート」の使い方について解説しました。
認定調査入力シートは「概況調査」と「基本情報、特記事項」の2つのシートで構成されています。
このシートをiPadなどのタブレットに入れておけば、紙の認定調査票を使用せず、タブレットからの入力ができます。
認定調査業務が効率化されれば、業務負担を軽減しながら、これまでよりも多くの調査件数を受けることも可能になります。
「業務効率化」と「収入の安定化」の2つを実現するために、今回紹介した認定調査入力シートをご活用いただけますと幸いです。
私も介護認定調査チェックシートを利用して、認定調査業務を効率化します。
当サイトで販売しているテンプレートの購入方法は、以下の記事で解説しています。
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