こんにちは。居宅介護支援事業所で一人ケアマネをしているヒトケア(@hito_care)です。
はじめての方は、「ヒトケアの仕事術」活用ガイドをご覧ください。

毎日の記録業務に追われています…。

AIに向かって話すだけで、効率よく記録が作成できます。
ケアマネの記録業務には次のような課題があります。

上記の課題を解決する手段として、「🎙️音声入力」と「🤖生成AI(ChatGPT)」を組み合わせた新しい記録作成法をご紹介します。
パソコンに話しかけるだけで、AIが読みやすく整った文章に仕上げてくれるため、以下のような効果が得られます。
✅ タイピングの負担がなく、スムーズに記録が進む
✅ 表現や構成をAIが自動で調整
✅ 支援経過記録はもちろん、モニタリングや会議記録にも応用可能
✅ 記録の質を保ちながら、作業時間を大幅に短縮
この記事では、音声入力と生成AIの導入ステップから、具体的な活用法まで詳しく解説します。

音声入力と生成AIを組み合わせれば、控えめに言っても記録業務の時間は半減できます。
「記録作業のストレスを減らしたい」
「勤務時間内に記録を完了させたい」
そうお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
ケアマネ業務に特化した専用AIは、以下の記事で紹介しています。
1.音声入力の始め方


音声入力はどうすれば使えるのですか?
タイピングが苦手でも、話すだけで文字にしてくれる音声入力機能を使えば、記録業務のスピードが格段に上がります。
ここでは、パソコンとスマートフォンでの音声入力の方法をそれぞれ紹介します。
【PC編①】Windowsキー+Hの使い方
Windows10以降のパソコンには、標準で音声認識機能が搭載されています。
Wordやメモ帳はもちろん、介護ソフトなどのブラウザ上でも使用可能です。
以下の手順で簡単に使えます。

1.入力したいテキストエリア(例:Word、メモ帳、介護ソフトの支援経過記録)をクリックしてカーソルを置きます。

2.キーボードの「Windowsキー」+「H」キーを同時に押します。

3.画面上部にマイクアイコンが表示されたら、話し始めるだけで入力が開始されます。

📝 補足: 音声入力を止めたいときは「Esc」キーを押します。
【PC編②】Google Chrome拡張「Voice In」の使い方
Google Chromeを使っている方には、無料で利用できる拡張機能「Voice In」がおすすめです。
- 長文の入力に強い
- 多言語対応(日本語もOK)
- Chrome上の様々なサービスで利用可能
Voice Inの導入手順

1.Chrome ウェブストアで「Voice In」を検索し、右上の「Chromeに追加」ボタンをクリックします。

2.「拡張機能を追加」ボタンをクリックしてください。

3.「Continue with Google」(Googleで続行)→「NEXT」の順にクリックします。
※他にも「Facebook」や「Email」でのログインも選べますが、Googleが最も簡単でおすすめです。

4.使用する言語を「Japanese(Japan)」に設定します。

5.「Allow Microphone Access」(マイク使用を許可)→「NEXT」の順にクリックします。
- Google Chromeの右上にある「パズルのピース(拡張機能)」アイコンをクリックします
- 一覧の中から「Voice In – 音声からテキストへのディクテーション」を探し、その右側にある📌アイコンをクリックします
- マイクアイコンがアドレスバーに表示されるようになります
- 最後に「Next」をクリックします

7.Voice Inのセットアップが完了しました🎉
Voice Inのショートカットキーを設定しよう
Voice Inのショートカットキーを設定しておくと、スムーズに音声入力を開始できます。

1.Chromeの「拡張機能」管理画面を開く
- 画面右上の「⋮(設定メニュー)」をクリックします
- メニューの中から「拡張機能」を選びます
- さらに表示されたサブメニューから「拡張機能を管理」をクリックします

2.左側メニューの中から「キーボード ショートカット」をクリックします。

3.Voice Inの拡張機能に対して、任意のショートカットキーを設定できます。
- 「Voice In」の欄にある「拡張機能を有効にする」の右側の枠をクリックします
- キーボードで使いたいショートカットキーを押すと、自動的に登録されます

おすすめのショートカットキー
Ctrl + Shift + A
他の操作と重ならず、片手で押しやすいため実用性が高いです。
【どっちがいい?】Windows標準機能とVoice Inの違い
Windows標準機能とVoice Inの違いを表にまとめました。
項目 | Windows標準音声入力(Windows+H) | Chrome拡張機能「Voice In」 |
---|---|---|
利用環境 | パソコン全体 | Chromeブラウザの中だけ |
利用方法 | キーボードで「Windowsキー+H」を押す | Chromeに拡張機能を入れて使う |
料金 | 無料 | 基本無料基本無料/Plus は月額 or 年額課金 |
雑音や早口への耐性 | 弱い | 強い |
対応している言語 | 日本語や英語など | 日本語や英語など50以上の言語 |
句読点や改行 | 声で「まる」「てん」「かいぎょう」などと言うと入力できる | 声で「まる」「てん」「かいぎょう」などと言うと入力できる |
特徴 | パソコンのどこでも使える | Webサービスで便利に使える |
使い分けのポイントは以下のとおりです。
- パソコン全体で幅広く使いたいなら
→ Windows標準音声入力(Windows+H) - Webサービスや多言語、カスタマイズ重視なら
→ Voice In(Chrome拡張機能)

私は普段、Voice Inを利用しています。
【スマホ編】マイクのアイコンをタップして音声入力
スマートフォンでも、音声入力機能が標準で搭載されています。

キーボード右上にあるマイクのアイコンをタップすると、音声入力が開始されます。
話し始めると、自動的にテキストとして入力され、入力が終わったらもう一度マイクをタップして終了します。
※この画面はGboard(Googleキーボード)を使用しています。お使いの端末によっては、マイクの位置が異なる場合があります。
2.生成AI(ChatGPT)の始め方


まだ、ChatGPTを使ったことがありません。

アカウントを作成すれば、誰でも無料で利用できます。
ChatGPTにアクセスし、「サインアップ」をクリックします。
ChatGPTの公式サイトはこちら。
3.音声入力と生成AIの組み合わせでケアマネの記録業務はどう変わるか?


音声入力と生成AIはケアマネ業務でも活用できるのでしょうか?

はい、記録業務の効率化で大いに役立ちます。
音声入力と生成AIを組み合わせることで、以下のように変化が生まれます。
①話すだけで記録文の下書きが完成

訪問後すぐに、パソコンやスマホに向かって要点を話すだけで、音声入力をもとに記録文の下書きが自動で作成されます。
話した内容は即座に文字化され、生成AIが自然な文章に整えてくれます。
②誤字脱字もAIが自動で補正

音声入力で生じやすい誤字脱字も、AIが自動的に補正するため、修正の手間が省け、そのまま記録として使用できます。
③文の構成を整理し「読みやすい記録」に

生成AIは話の内容を文脈ごとに整理し、記録として読みやすい構成に自動変換してくれます。
「要点が伝わる」「形式に沿って整っている」記録が、自然に出来上がります。
④記録作成時間を短縮し、残業を軽減

1件10〜15分かかっていた記録も、2〜3分に短縮されるケースもあります。
業務時間内に記録が終わるようになり、日常業務にゆとりが生まれます。

これは音声入力と生成AIを使わない手はないですね!
4.【簡単5ステップ】“音声入力×生成AI”による記録術


通常のChatGPTに話すだけで記録ができるのですか?

私がChatGPTで作成した記録専用AIをご紹介します。
音声入力と生成AIを組み合わせた記録業務を行う手順は、以下のとおりです。

ステップ1:「支援経過記録サポート」を開く

最初に、記録専用AIである「支援経過記録サポート」にアクセスします。

通常のChatGPTと異なり、あらかじめ「記録としてふさわしい文章になるように」設定されています
「支援経過記録サポート」のリンクはこちら。
ステップ2:音声入力を起動

「支援経過記録サポート」画面の入力欄をクリックし、カーソルを置きます。
パソコンやスマートフォンで音声入力を起動します。
使用する環境に応じて、次の方法を選んでください。
- PCの場合(Windows)
Windowsキー + H
を押すと音声入力が起動します。 - Chrome拡張機能を使う場合
Voice Inをインストールして、ショートカットキー(例:Ctrl + Shift + A)で起動します。 - スマホの場合
キーボードのマイクアイコンをタップするだけでOKです。
音声入力の始め方はこちら。
ステップ3:記録内容を話す

音声入力が起動したら、記録に残したい内容を自然な言葉でそのまま話してください。
- 文章でなくてもOK
- 「本人ががこう言っていた」「~のように見えた」など、話し言葉でOK。
- 句読点(「、」「。」)も不要。
- 話し言葉のまま話せば、AIが自動で補います。
- 内容が複数にわたる場合も、区切らずに一気に話してOK
- AIが後から文脈ごとに整理・整形します。
生成AIは、入力された内容をもとに記録文を作成しますが、入力情報がAIの学習や品質改善に使われる可能性があります。
そのため、個人が特定される情報は一切入力しないことが大前提です。
🔒 安全に使うコツ
✅ 名前 → 「本人」「家族」などに置き換える
✅ 施設名 →「デイサービス」「病院」 などで表現する
ステップ4:AIが文章を整える
- 文章構成を自動で整理:一文が長すぎる場合も適切に分割
- 読みやすく整形:句読点の追加や助詞の調整も自動で対応
- 項目ごとに見出し【】が付与される:記録文としてそのまま使える形式に
- 話し言葉から書き言葉へ変換:丁寧で落ち着いた記録表現に修正
ステップ5:記録の出力
- 内容を確認
- 誤字や表現に違和感がないか、文脈が意図通りになっているかをチェックします。
- コピーする
- 出力欄の左下にあるコピーのアイコンをクリックするだけで、文章全体を一括コピーできます。
- 支援経過記録に貼り付ける
- 介護ソフトの画面を開き、支援経過記録に貼り付けます。
- 必要に応じて個人情報を加筆
- AIへの入力時には氏名などを省いていますが、必要な場合は支援経過記録に個人情報を入力しましょう。
5.【応用編】支援経過記録AIの便利な使い方あれこれ

「支援経過記録サポート」では、記録文の最後に特定のキーワードを入力するだけで、追加の記録が自動生成される便利な機能があります。
- 今後の対応を記載したい
- キーワード:対応
- モニタリング記録を作成したい
- キーワード:評価
- 記録内容を関係者と共有したい
- キーワード:共有
①今後の対応を記載したい
②モニタリング記録を作成したい
③記録内容を関係者と共有したい
6.【まとめ】音声入力×生成AIで始まる記録革命

今回は、ケアマネ業務における記録作業の負担を大幅に軽減しつつ、記録の質も高められる新しい方法として、「音声入力」と「生成AI(ChatGPT)」の組み合わせをご紹介しました。

「記録業務をもっと効率化したい」
「記録の時間を短縮して利用者支援に集中したい」
記録に追われる毎日から抜け出す一歩として、“話すだけ”の記録づくりを始めてみませんか?

私も音声入力と生成AIを組み合わせて、記録の効率化と質を高めていきます!
「支援経過記録サポート」のリンクはこちら。
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